作家のすべて教えます 3
ものごとがうまくいった、あるいはうまくいかなかったというのは結果であり、その結果に至るまでにはプロセスが存在する。そしてそのプロセスは、要するに選択の連続だ。コンピューターがその電子的な内部で、常に1あるいは0のいずれかを選択し続けているのとおなじく、人間にとってものごとすべては、そう自覚するしないにかかわらず、絶えまない選択だ。その場でとっさにおこなうにしろ長い時間をかけるにしろ、人は常に選択している。つまり、常になにかを選んでいる。そうしないことには前へ進んでいけない。
頭のなかの想像力の世界では、何種類もの時間が…
『月刊オーパス』一九九三年七月号
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